パツ子と甘えん坊くん。



とにかく今は真琴を落ち着かせないと。



前よりも怒ってたから。



「…真琴、き、気にしないでね!あいつただあたしを苛立たせたいだけだか…」



ギュッ



真琴の方を向こうとしたら、後ろから真琴に抱き締められた。



真琴…?
やっぱり怒ってる…?



何も言えずにあたしの腰に回った真琴の手を握る。



すると真琴の手の力がグッと強くなった。



「…気にするよ…!?健は俺よりも小夏と一緒にいる時間が長いし…前にも言ったよね?俺だって嫉妬くらいするよって」



言った。
あたしがパツ子って男共にからかわれてるのを見てた真琴が嫉妬してた時に。



あたしだって真琴を見てる女子生徒に嫉妬したもん。


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