*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語
「どうしようか………」




灯が呟くと、群雲は腕組みをして俯き、少し考え込むような仕草になった。




そうして、汀に視線を移す。





「………お前さんの父君というのは、どういったお人なんだい」





「………え?」






汀が目を見開くと、群雲はその薄花色をじっと見つめながら繰り返した。






「つまり、お前さんと父君の関係はどうなのかということを知りたいんだ」





「まぁ。そうねぇ………」






汀は頬に手を当てて、これまでの父との経緯を語り始めた。









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