イケメンの顔面踏んづけた結果。




「…で、何であたしは今日もココにいるの!?」




翌日の昼休み。



あたしは再び奴によって、隣の隣のクラスに拉致られていた。



「だから、特に意味はねぇ」



そして昨日と同じ憮然とした態度でそう言い放つ新藤慧。



相変わらずムカつくー!!!




「あのねぇ、意味ないのにわざわざ連れてこないでくれる!?」


来てもただパン食ってる奴の隣に座ってるだけだし!!!



「うるせーな奴隷」


「あんた黙って聞いてれば奴隷奴隷って、これ立派な人権侵害なんだからね!!」



告訴するぞコラァ!!!



すると明らかにイラッとした目付きであたしを見た新藤慧が



「黙れ。こっちは好意で奴隷にしてやってんだ」



そしてあたしの顎をクイッと持ち上げると



「…忘れんなよ?
自分の人生瀬戸際だってこと」



…そう言う奴の声は



マジ、だった。





あぁ




あの日このクソバカイケメンの顔面踏んづけたあたしを



マジで呪いたい。





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