イケメンの顔面踏んづけた結果。



「なんか派手にケンカしてたな」


「ケンカ?」



昼休みが終わり、席に着くと関口にそう言われた。



「新藤と」


「あー」



見られてたんだ。お恥ずかしい。



「でも一緒に弁当食ってるってことは、
やっぱり仲良いの?」


「なわけ!
きみちんに無理矢理引っ張られてるだけだよ」


「…ふーん?」




なんだか探るような目つきで、あたしをじっと見る関口。



「…な、何?」



「…なんでも。
つーか、今度久しぶりに中学の同窓会あるらしいけど。岡も来るよな?」


「うそっマジ?行きたい!」



中学の皆に会うなんて久しぶりだ。



即答すると、関口が嬉しそうに二カッと笑った。




「んじゃ、また詳細聞いたら言うわ!」


「ん、よろしく」



関口に笑顔を返して、前に向き直ろうとすると…



物凄く不機嫌そうに、あたしを睨みつける奴と目があった。



…え、なに!?こわ!!



『なんか用!?』



と口パクで聞いてみるが、
それには答えず素っ気なく目を逸らされる。



一体なんなわけ!?






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