イケメンの顔面踏んづけた結果。
「…っていうか他クラスに勝手に来ないでくれる?いつもいつも!!」
「うるせぇ俺に口答えすんな奴隷」
横暴にそう言って、あたしの腕をつかんで立ち上がらせる新藤慧。
「ちょっ…何!!」
「来い。午後から撮影だ」
そしてそのままグイグイあたしを引っ張って教室を出る。
キャーッ!という女子達の悲鳴とともに、廊下がサッと割れて。
こっコイツマジで何なの!?どっかの大統領ですか!?
「あっあの!!どこ行くつもり!?」
「だから言っただろ撮影って。聞いとけブス」
前を向いたまま奴が言う。
「あんた口を開けばブスブスって…っていうか撮影なら一人で行きなよ!何であたしまで!!」
あたしはあんたのマネージャーでも何でもないっ!!!
「はぁ?お前は俺の奴隷だろ。
なら黙って俺についてこい」
何だその理屈!!!
「無理!!まだ授業あるし!!」
あたしはあんたの奴隷である前に、一人の女子高生なんだよ!!!
「…お前、どっちが大事なわけ?授業と俺」
ちょっと振り向いてそんなことを聞いてきた新藤慧に
「は?授業でしょ」
「…お前」
即答すると、奴の片頬がヒクヒクと不機嫌そうに動いた。
「いいから黙って来いっつってんだよ!!」
「ぅわっ!!!」
人権侵害だー!!!