イケメンの顔面踏んづけた結果。
「…二年前。
付き合ってた彼女がいたけど無理矢理見合いさせられたんだ。結局そいつと結婚した。兄貴は特に反抗も何もしなかったけど…
それからずっと、兄貴は恨んでる。父親のことも…俺のことも」
「俺…って、別に新藤慧は何も…」
「兄貴は俺と違って昔から父親の期待通りの子だった。
でも俺は、父親の思う通りになりたくなくて、いつも反抗ばっかしてた。
だから高校だって勝手に都立を受けたし、…モデルの仕事だってしてる。
そんな勝手ばっかしてる俺が許せないんだよ、兄貴は」
吐き捨てるようにそう言った新藤慧。
…そうだったんだ。
「…でもモデルは、お父さんに反抗する為にやってるわけじゃないんでしょ?」
新藤慧がちょっと立ち止まって、あたしを見る。
「だったらいいと思うよ。新藤慧は新藤慧の道を歩けば」
すると驚いたように目を見開いた新藤慧は、
「痛っ!!」
あたしの額を思いきり、デコピンした。
「何すんの!?」
あたし今、ちょっといい事言ってたでしょーがっ!!
「うっせー。ブスが偉そうなんだよ」
フッと鼻で笑うと、今度はギュッと鼻をつまんで
「はひ!?(何!?)」
「バーカ」
心底楽しそうに笑った。
こいつっ完璧にあたしで遊んでるな!?