イケメンの顔面踏んづけた結果。





「…魚のモノマネじゃねーよ」



「あ?何か言っ「バカはそっちだバーカ!あんたみたいな性悪イケメンこっちこそお断りだっつーの!!!」



「性悪…!?」



「だってそうじゃん!性格悪いし口も悪いしいいとこなんて顔だけじゃん!この顔だけ野郎!!!」



「…テメェ」



新藤慧の眉間に皺が寄って、あたしをジロリと睨み付ける。



「顔すら悪いよりお前よりマシだ!!」


「はぁ!?何それ超失礼!!!

ホンッと嫌い!あんたみたいな奴!!!」



瞬間、新藤慧の眉間の皺が更に濃くなって




「嫌い…?」



「そうだよ大っ嫌い!もう顔も見たくない!!!」



「……あっそ。


こっちこそ嫌いだお前みたいな奴!!」




吐き捨てるようにそう言うと、奴はクルリとあたしに背を向けた。




「帰る」


「帰れ帰れ!」



ちょっと振り返った奴が、あたしをジロリと睨んで、



「…はぁ?何?言いたいことあるなら言えば?」




何も言わずに、そのまま歩いていく。





…なんかすっごいムカつくっ!!!





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