イケメンの顔面踏んづけた結果。
関口の挑戦的な瞳が頭に浮かぶ。
駅前のクレープ店…
「ちょっと!せっかくだしもうちょっと付き合ってよ!
あっせっかくだし食べてく?彼のハンバーガー」
俺の腕をつかみ、そんな呑気なことを言ってる麗華。
「あのなぁっ俺は…」
その時だった。
チラッと視線の隅によぎった、見慣れた制服。
「…なんだアレ」
楽しそうに話しながら、歩いていくアイツと関口。
…ちけーんだよ。
「え!?ちょっと慧!?」
気付いたら麗華の腕を振り払い走り出していた。