イケメンの顔面踏んづけた結果。





「まだ怒ってんの?なにに怒ってんのかは知らねーけど」



「うるさいなぁついてこないでよ!!!」




放課後、昇降口に向かうあたしの後を尾行してくるのは新藤慧。



なぜか今日一日、こんな感じで一日中付きまとわれている。



…つきまとってくるのはいつもの事だけど…



なんか今日は無駄にしつこい!うざい!!





「だってお前、いくら俺が話しかけても“うるさい話しかけんな”しか言わねーじゃん」



「………」



「それか無視」



「………」



「待てって…おいっ!」




超早足で廊下を進むあたしに痺れを切らした新藤慧が、上履きで廊下を踏む音。



「こないでって!!」



追いつかれまいとあたしも走り出した、その時。





…ドサッ…




…え?ドサ?




…不穏な効果音に思わず振り向くと




「…え!?」





廊下に倒れている新藤慧がいた。







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