イケメンの顔面踏んづけた結果。

「それはこっちのセリフですー！！！」



気滅入りすぎてハゲそうだわ！！！




「あ？んだともういっぺん言ってみろブサイク」


「あんたと一緒のクラスとか気滅入りすぎてハゲそう」


「テメェ…」



片頬をヒクつかせる新藤慧。



すると



「相変わらず仲良しだネ？お二人さん？☆」



…この声は…



振り向くと、ニコニコしながら杉本葵が立っていた。




「え、まさかアンタも一緒なの？」



「そうだよーん♪
このクラスはカワイイ子が多くて嬉しいなぁ♪
あっみんなケー番教えて～？♪」




そしてチャラチャラと女子達の方へ行ってしまう。




…相変わらずだ…




「綾世、そろそろ先生来るから席着こう？」



「あ、うん」




唯一の救いはきみちんもまた、同じクラスだってこと。




あたしは新藤慧を横目で一睨みして、黒板に貼られた座席表を見に行った。