キミがいるから。
あの日。
私は友達と遊びに行っていた。
その時だった・・・

「あ、電話だぁー」
「誰?」
「んー・・・わかんない、登録してない番号」
「一応かかってみたら?」
「そうだねー」

『・・・もしもし?』
『こちら救急隊員なんですが、川野杏子さんですよね?』
なんで名前を・・・?
『・・・はい。』
『すぐに中央病院まで来てください。今、ご家族の皆様が~・・・』
・・・え?
それは突然すぎて・・・
「こ・・・キョウコっ!どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・」
ウソ・・・
『・・・~という状態なんで、至急お願いします』
『は・・・い』

「大丈夫?顔色悪いよ?」
私は病院へと走り出した。
「ちょ、キョウコーっ!」
その時、私には周りの音すら聞こえなくて、ただ走り続けた。






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