✩Rainbow✩
「ぁ…男かと思った…。ははっっ」

…笑った。
私、面白いこと言った??
嘘だRO~~~!!!

「女です」

HA????
さっきから、何変なことばっかいってんのぉ~!!
「女」なんて、そりゃ見ればわかりますわなぁ―…。

「うん、知ってる!!」

良く笑う人だなぁ…。

「あ~~~消えちゃった…。」

溜息のように誰かが言う。
いろんなこと考えてて、ロクに見てないや。笑
みんな、パラパラと教室に入っていく。
そして、私は…

「あれ??」

さっきまで、手で握っていたはずのペンがなくなっていた…。
下を探すと、2・3年生らしき男性が、Yellow(黄色)のペンを持っているのが分かった。
でも…相手は先輩…。
どうする、羽美!!!

「りょうたさ~ん、それ、この子のです!!」
「…ぇ…」

いきなり、右隣の気さくクンがそう叫んだ。
なんで…

「りょうか~い!授業終わったら、持ってから!!待ってろ~」

そういって、私のほうに向かって話す先輩。
何がなんだかよくわからんが…

「ど~も!!」

一応、お礼しといた。
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