再愛 ーサイアイー
どう足掻いたって、俺の目には、美幸だけしか映らない。
「や、めて……。今更、そんなこと…」
聞かなかったフリなんて、許さねぇ。
「美幸、好きだ。」
「やめてよっ!そんなこと言ったら、全部壊れちゃうじゃない!」
最初っから壊れてるよ。
お前と瑠衣が幸せになっても、
橋本が幸せになっても。
俺は、このままじゃ、幸せじゃないから。
「好きだ。」
だから、受け入れろ。
俺の想いを忘れることなんて、絶対にダメだ。
「お願い……やめて…」
それでも、尚、美幸は俺の言葉を消そうとする。