再愛 ーサイアイー



「美幸の “初めて” か。……なんか、嬉しいな。」




美幸がまだ、裸のまま寝ている。




こういう仲になれた、という事実が嬉しくて堪らない。





「これで、美幸の心も体も俺のものだ。」



なんて、な。



てことは、俺も美幸のものってことになるんだよな。





「……俺も、寝ようかな。」




初詣は夜に行きたいし、昼寝をしようか。




俺は、美幸と一緒の布団を被り、その愛おしい彼女を抱きしめる。




「美幸、愛してる。」



何度も言った言葉を、もう一度言う。





そして、満たされた気持ちのまま、眠りについた。




< 201 / 404 >

この作品をシェア

pagetop