再愛 ーサイアイー
「美幸の “初めて” か。……なんか、嬉しいな。」
美幸がまだ、裸のまま寝ている。
こういう仲になれた、という事実が嬉しくて堪らない。
「これで、美幸の心も体も俺のものだ。」
なんて、な。
てことは、俺も美幸のものってことになるんだよな。
「……俺も、寝ようかな。」
初詣は夜に行きたいし、昼寝をしようか。
俺は、美幸と一緒の布団を被り、その愛おしい彼女を抱きしめる。
「美幸、愛してる。」
何度も言った言葉を、もう一度言う。
そして、満たされた気持ちのまま、眠りについた。