再愛 ーサイアイー
そのまま、美幸の体も引き寄せ、抱きしめる。
「…ちょ、…まって…」
美幸は力が入らないのに、抵抗を更に強めた。
理由は簡単。
「まだ、裸なんだ。」
「起きた、ばっかりなの!」
美幸は唇が離れた隙に、逃げようとした。
「逃がすわけないだろ。」
俺は、美幸を更に強く抱く。
「もう、恥ずかしいよ〜」
「今更。」
「それとこれとは違うよ。」
何が違うんだよ。
「年越し蕎麦作らなきゃいけないし、離して。」
「今、何時?」
そういえば、どのくらい寝たんだ?
「もう6時過ぎたよ…」