再愛 ーサイアイー
結構時間が経っていたことに驚く。
「そんなに寝てたんだ、俺たち。」
「みたいだね。」
美幸は無意識に、俺にすり寄ってくる。
……だから、まだお互いに裸だろ。
「美幸、着替えて。」
「もう…?」
俺に散々『甘い』って言っておきながら、美幸も甘えてるじゃん。
「何?そんなに、このままがいいの?」
「え……あっ!」
自分の行動の大胆さに気付いた美幸。
「瑠衣、あっち向いてて!」
「本当に今更だな。」
「だから、それとこれとは違うの。」
美幸に言われたとおり、美幸とは反対の方を向く。