再愛 ーサイアイー
「これが、私の今までだよ。
希望にも優也にも、言ってないことがあった。
だけど、それは2人を信じていない訳ではない、ってことはわかって欲しい。」
美幸は、最後にそう締めくくると、席を立った。
「結構、遅くなっちゃったね。ここは、私のおごりでいいから、帰ろう?」
美幸はそう言って、レジへと向かった。
「俺が払うよ。女におごらせたくねぇし。」
優也くんもレジへと向かった。
「橋本先輩。」
ほとんど面識のない、佐川くんと沈黙を先に破ったのは、佐川くんだった。
「先輩は、…その……優也先輩が美幸先輩を好きなこと…」
躊躇いながらも、佐川くんは話し出す。