Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



「美雨もうすぐ誕生日だろ?

どっか行くか?」



「うん行きたいなぁ」



「あ、でもバイトとか...」



「大丈夫だよずらしてもらうから」



「そっか」



退院後落ち着いて来てからわたしは高校の近くのファミレスでバイトを始めた



いつまでも滝川くんの家にお邪魔させてもらう訳にはいかないから



もちろん滝川くんも滝川くんのお母さんもうちに居ればいいよとはいってたけど



そんな二人に謝って



バイトしながらできるだけ安いアパートに住んでいる



ホントはまだ怖かったから



滝川くん達と居ることでまた誰か居なくなっちゃうんじゃないかって



でもそんなこと言えないから



心配かけたくないから



「じゃぁちょっと街にでも行くか」



「行きたい!!賛成」



「んじゃ決定な、」



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