Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



着いたのは屋上だれ一人いない少し肌寒い風が吹く



「美雨、聞いて....これには本当のわけがあって
ほんとの意味はあんな大勢の前で言えるわけないことなんだ」



「なに?」



「俺さ・・・高校出たらお前と結婚・・・したいから
だから真面目になって美雨が支えれるくらいいい男になろうって決めたんだ」



バカ
そんなことで自分の容姿変えて・・・



でもさっきのは単純にすごく嬉しかった



わたし愛されてるなってすごく感じた



「今から変えたってもう卒業だよ?」



「いい男になるためなんかに期限はない!!」



滝川くんは白い歯を覗かせながらニッと笑って見せた



3月下旬の風が滝川くんの髪を優しくなびかせる



「高校出て大学とかも卒業したら俺と結婚してくれる?」



「うん!!」



滝川くんからのプロポーズ



嬉しくてつい跳ねちゃいそうだよ



「美雨ありがと」



そう言ってわたしの頭を自分の方へよせてそっとキスをした



「やべぇ、俺今スッゲー幸せだ
ニヤけ止まんねぇ」



わたしの腰に手を回しコツンとおでことおでこをくっつけてそういった



一気にわたしはゆでダコ状態



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