Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



公園の端っこらしい場所まで来ると滝川くんは足を止めてこっちを振り向いて



「こっから下見てみ?」



そう言って崖の下を指差した



「わぁ...」



あんなにも大きかったビルやお店がすごく小さく見えた



歩く人なんてあり得ないくらい小さいし



街全体が見下ろせる



「ここ夜とかすげぇキレイなんだ

店とか家とかの光と星空ってのがこれまたすげぇんだよ」



ジーパンのポケットに両手を突っ込んで街を見下ろしながらすごく無邪気に笑って見せた



「よく、来るの?ここ」



「おぅ、嫌なことあったときとかな」



へぇ...



夜すごくキレイなんだろうなぁ...



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