黒龍Ⅱ





お母さんと、
壮樹お兄ちゃんたちが

お父さんを囲んで泣いていたあの日。




あたしも涙を流した。












…その時、




「本当にごめんね」



と、一緒に泣いてくれたのが
おじさんだった。





おじさんは
顔を真っ赤にして泣いてて。


だけど、
優しい笑顔をあたしに向ける。





あの時は
なんで泣きながら笑顔を作るのか
あたしには分からなかったけど。




今なら分かる気がする。





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