黒龍Ⅱ





ガチャ…



誰かが
寝ているかもしれないと思い、
静かに扉を開けたものの


部屋は真っ暗で
人がいる気配もない。





「…珍しいな」




いつもだったら、
kingの誰かひとりは
ここに泊まってるはずなのに。








…と、その時





ガチャ




扉を開ける音と共に、


「…麗さん…?」



とあたしの名前を呼ぶ。









「…竜聖…、起きてたの?」




あたしに声をかけた竜聖に
今度はあたしが尋ねる。




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