黒龍Ⅱ







お兄ちゃんが
真剣な眼差しで
あたしを見つめる。











「…あたしは…、

 鬼神組を潰したい。




 お父さんを殺した犯人を
 見つけたいけど、
 
 それよりも
 鬼神組を潰すことを
 お父さんは望んでると思うから」






あたしも同じように
お兄ちゃんを見つめる。









すると、





「…麗がしたいように
 すればいい。


 俺はサポートするだけだ」






そう言って
お兄ちゃんはまた
柔らかい笑顔を向けてくれる。



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