サヨナラのしずく
下心たっぷりのサラリーマンに気持ち悪さを感じながらも、何も深く考えないことにした。




「どうしようか?いきなりホテルもなんだし、カラオケでもいく?」



援交目的で出会ったのにカラオケなんて必要ない。



することして早く済ませたい。




「いえ、ホテル行きましょう」




そう言うと、サラリーマンの男は繁華街を抜けホテル街へと向かった。



あたしはあたしの中にある葛藤から目をそらした。



墜ちるんだ…。



墜ちて墜ちて狂ってしまえばいい。




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