サヨナラのしずく
なんでだろうとは思いながら、あたしは一緒にいられるだけで十分だった。



でもいつか俊平に抱かれる日がくるのはわかっていた。



それなりに心の準備だってしている。



だからそれが明日なのかもしれないと思った。





「じゃ、そのつもりで来い」


「うん、わかった」








翌日、あたしはそのつもりで繁華街へやってきた。



下着もこの間買ったばかりの新しいものをつけてきた。



いつもの看板の前で待ち合わせしていて、俊平は繁華街の人混みの中をわき目もふらず真っ直ぐと歩いてきた。



あたしはこうやって、真っ直ぐあたしの元へ歩いてくる俊平を見るのが好きで早めに待ち合わせ場所に着くようにしていた。




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