溺愛王子とヒミツな同居



翌朝になると、まりやの熱も下がって顔色もだいぶよくなり、食欲も少しずつ出てきた。



大事を取って、今日一日は学校を休むことにしたまりやを心配しながらも家に残して、俺は1人学校に登校。



校門前まで歩いてくると、学年問わず周りの奴らがヒソヒソと俺を見ながら話してる声が聞こえてくる。



本当……好きだな……人の噂するの。



誰のことを言ってるかなんて、こいつらの目を見ればすぐにわかる。



たぶん昨日のことだろうと、何となく思った俺は特別気にすることもなく、教室に足を進める。



「大翔ー!!」



廊下に面した窓ガラスから身を乗り出して、朝からバカデカい声で俺を呼ぶ迷惑極まりない奴1名。



眉間にシワを寄せて睨む俺に構わず、ニコニコと手を振り返してくる。



光が朝からハイテンションで俺を出迎えるなんて、気味悪い……。


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