溺愛王子とヒミツな同居
『まーちゃんが元気で楽しく過ごせてるようでよかった。
これならもう少し延びても大丈夫そうね』
「うん? あと1ヶ月くらいなんでしょ?」
予定通り帰ってくるものとばかり思っている私は、そのまま素直に聞き返す。
『そうなんだけどね……。あ、そこにヒロ君いる? いるなら代わってくれる?』
私の質問に曖昧に言葉を濁したお母さん。
可愛らしいお母さんのお願いに何だろうと思いながら、向かい側に座ってる大翔君にスマホを差し出す。
不思議そうに差し出されたスマホを受け取った大翔君は、お母さんと電話で話しだした。
「お電話代わりました。
こんにちは、お久しぶりです。お元気そうですね。
……はい……いえ、そんなことは……」
お母さんが大翔君に何を言ってるのかすごく気になるけど、あまり聞き耳をたてるのもよくないと、冷めかけているパスタを食べて気分を紛らわす。