大人の一個前
なわけ
私があいつを好きになるわけ、

そんなわけない。

だって前からきもいって思ってたし、

デビュー嫌いだし。

いいのは見た目だけ。


もてるけど、私は嫌い。

なのに顔が熱くなってる。

早く逃げなきゃ。

好きって思われちゃうじゃん。

「さわんな」

そう言い捨てて、走って教室に逃げた。


同じクラスじゃなきゃよかった。


けいたくんも教室にきた。

みんなにおはようって言ってる。

小学校の頃はおはようすらいってもらえなかったのに。

けいたくんがこっちにきた。

「なに?」

「さっきはごめん。」

ぇ。

「いや別にがちぎれしてないから」

「そっかぁ、よかったー。」

「前髪、気づいてくれてありがと…。」
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