ゴッドネス・ティア

「今、サロナ様は外出中なもので…
わたくしはあなた方が来られたら国王騎士様お二人の後を追うように伝えろとの命令をうけまして…、とりあえずあなた方を森に案内しますのでついてきてくださいね」


「外出中って…どこ行ったんだぁ…？」


「さぁ…、あの方はよくふらりと出て行かれて何日かすると音もなく戻って来るもので…」


「怖ぇなそれ……」



この村の主が不在のまま、一行は部下であるジョージに導かれ、森に出発した。


レオナはこれで旅が終わるかも知れないという達成感か少し安心したようにジョージの後を歩き、

その後ろを穏やかな笑みを浮かべるヒサノが続き、

少しお疲れ気味なアランは隣のヒサノ手をとって眠たげな目を起こそうとガシガシと瞼をこする、

相変わらずスノーリアは無表情で、だがその表情はいつもと微かに違う緊張感があり、

国王騎士三人は意気揚々とその後を相変わらず騒がしく、

その後ろでは楽しそうに口元に笑みをつくるリンの姿。






さあ、これから何が起こるのか、






それは神でも予測出来ない…









喜劇か、悲劇か…









選ぶのは自分自身だ。