ゴッドネス・ティア









その後、クレストから明かされたのは、教会の使者にとってとても有り難い情報だった。


国王騎士と、その情報を教えると約束していたらしいので、レオナ達に言ったとしても問題ないと解釈し、親切にも教えてくれた。


















―――…涙の石を在りかを。












在りかは、江戸州の『紅桜市街』という江戸州の中でも大きい方で、商いが盛んな街。



シアル州と江戸州の境目付近にあるので、此処、魔女の村からそう遠くない。


サロナの話からすると、国王騎士の馬車なら一日もかからないそうだ。




クレストがその有り難い情報を何処で手に入れたのかは解らないが、彼は例の裏世界…その有名な情報屋らしい。


『情報屋クレスト』と呼ばれ、知名度も高い彼の情報を、あの疑い深そうなスノーリアも信じていた。












どうやら、本当に…涙の石の在りかが解ったみたいだ。


リンのせいで手間取ったが、これで旅を再開出来る。


多少人数が増えたが、そこはもう気にしない事にレオナは決めたらしい。





















だが、このとき、



クレストからの忠告を、彼らは侮っていたらしい。












後に起こる大事件は…、














―――…もう少し先のお話。



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