君と過ごした嘘つき時間



「ゴポッ…」

く、苦し…ぃ。

息が出来ないよ!


やだ。死にたくない…。

最悪だ。

あんなに必死に勉強して…
行きたい高校入学して…
侑華との約束果たして…
彼と再会して同じクラス…
嫌われちゃって…
侑華やあっつー、雅ちゃんに迷惑かけて…
天宮君にも迷惑かけちゃって…
おまけに、巻き込んじゃって…

入学してまだ一日しか経ってない。

なのに、なんで?


神様は…運命と引き換えに
私の命を奪っちゃうの?


もう、いーや。
何もかも諦めるしかないんだ。

私は彼に再会出来ただけでも十分幸せ。

この短い期間で分かった事。
やっぱり、あの時と変わらない…
優しい彼のまま。

こんな複雑な関係で終わりたくなかったけど
仕方ないか…。
これが決められた運命なのならば












それに従うしかないのかな…。
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