ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








言うまでもないが、もう一度殴ってやった。
雅紀のくせにうぜえ。
結局そんなこんなで夏休みが過ぎていった。





「「「潤さま〜♡」」」






新学期になってもうるさい女たち。
それに"王子様スマイル"で答える俺。
まあ、相変わらず"残念な姫"は、無表情だけど。
でも、昼休みに弁当を一緒に食べるというよく分からない関係は続いている。
この関係を心地良いと思ったり、じれったいと思う俺は、やっぱり変だ。





「潤〜今日恵美休みだって〜」


「ふーん。見舞いでも行けば?」


「当たり前じゃん。ついでに風邪もらってこよ♪」





ニヤニヤしながら言う雅紀の顔は、気持ち悪いのに幸せそうでムカつく。








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