華ヒメゴト
ーもう、何も考えれない
壁を伝い私の体は全ての力を失ったと同時に床に倒れた。体は動かない。金縛りにあったみたいだ。

何も感じない。
狂った笑顔と、歓喜の涙でぐちゃくちゃになったユウキさんが見える。

ー抵抗はしない。もう、諦めた。

そして彼は、






「もう、お前を一生離さない」






と言った。

私の目に見えるのは私に向かって落ちる鉢植え。

ガシャン!!!

鉢植えが割れ、土や花が散乱した。



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