無垢なヴァンパイア


「「主!寂しかった!」」


リマとマリに勢い良く抱きつかれた。


「ごめんね?私の正体がバレないように気をつけなければいけないから」


「主の為ならこんなの我らにとってなんでもない」


マリが喋り、


「だが、我らを隠す必要がない場では喚んでほしい」


リマがその後を継いだ。


「わかったわ」


にこりと微笑んだリルアに双子も微笑んだ。


「そうだわ、丁度お願いがあるんだけどいいかしら?」


「「なんなりと」」


にこりとリルアは微笑み、双子にお願いをした。




コンコン


双子がリルアのお願いを叶えるために消えると少し後にドアが叩かれた。


「リルア様、起きましたか?何か御用はないでしょうか」


私付きのメイド、サナが入ってきた。


まるで見計らったような良いタイミング。


いや、見計らったんだろう。


「起きたわ。特にはな…」


いや、ある。


「時間が空いたら、お話したいのだけどだダメかしら?」


サナは驚いたようだけど、取り繕った。


やっぱりサナは優秀だわ。







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