無垢なヴァンパイア
「私などで良ければ」
「じゃあ今からはどう?」
暇なのよ、双子に頼んだことが帰ってくるまでは特にね。
「大丈夫です。何か軽いものを持ってきますので、お待ちください」
サナは優雅に礼をして出て行った。
サナがサンドウィッチやらスコーンなど美味しそうなものを持ってきてくれた。
それを食べながら話を切り出した。
「ねぇ、カイってなんのお仕事しているの?あ、ちなみに隣に座ってくれないかしら?」
サナは立ったまま給仕をしている。
私は給仕の為にサナを呼んだんじゃないのよ。
「しかし…私は」
「一人で食べるのが淋しいの。それに私は給仕をしてもらうためにサナを読んだんじゃないのよ?」
にこりと微笑みながら言う。
「わかりました」
渋々だけどサナは座ってくれた。
「先程の質問ですが、カイ様は貿易の仕事を主になさっております」
流石サナね。
きちんと答えを返してくれた。
というか主に、か。
他にもやってるのね。
「」