危険BOY'Sにキスをして。

昼休み


そんな事を思っているうちに いつの間にか…
地獄になるであろう、
昼休みがきた。

「先に行ってるからな。」

「うん…。」

嫌だ。
あたしは、まだ地獄に行きたくなんか無い!
でも行かないと、もっと過酷な大地獄が待っているだろう。

あたしは、そう思いながら、渋々 屋上へと向かった。

後ろから、
誰かが ついて来ているのも気付かずに…。


「…来たよ。」

「遅い。」

「な…っ、アンタが屋上に来て 3分ぐらいしか経ってないでしょ!?」

「3分も、だよ。
 …それに“アンタ”だって?」

「…黒峰「名前」…。」


昨日も、こんな事が あったような…。


「そんなこと言われたって、名前知らないもん !」

「あれほど、自己紹介したのに?
 キミは、どんだけ記憶力が無いんだ。この馬 鹿が。」

「このやろ…っ」

「それに、口も悪い。」

「…っ…!!」

ムカつく。 ムカつく。 ムカつく。


「だったら、呼び出しとかもすんじゃねェよ! 」

…と、言いたい。

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