危険BOY'Sにキスをして。
体育大会最後の種目。
「次は、3年生によるフォークダンスです。」
科ごとにそれぞれ入場門に並んでいる、あたし 達3年生。
…しかし。
「黒峰君の姿が見当たらないんだけど!」
同じクラスの子が声を張り上げて言った。
「やべェよ、もう入場じゃねェか!」
「人数合わなくて踊れないよ!」
欠員の所為で、騒ぎ始める。
(もしかして衣装が無いから…)
あたしがそう思った時だった。
「悪いね、遅れちゃって。」
そこには
「ヨウ…!」
私達みんなとお揃いの服を着た、ヨウの姿があった。
「黒峰、お前衣装…っ」
『3年生の入場です。』
放送と共に 曲が流れ始める。
あたし達は、ヨウの話を後から聞くことにして、入場門をくぐり抜けた。
「ウサ耳、凄く可愛い。」
「…!?」
ぼそり、と フォークダンスの最中に あたしの耳元で囁いてきた声。
「な…っ」
あたし達の科の衣装は、 受け取った それぞれカラフルなTシャツを、個人でデザインし加工したもの。
…に、動物の耳カチューシャを頭に付けた衣装 だ。
あたしは、オレンジのTシャツに ウサ耳。
(ヨウ…)
耳に囁いてきた声の主は、ヨウだった。
黒のTシャツに、黒の猫耳。
本当は、団長は1人だけ、皆と衣装が違かった。
理由は、最後に 科の皆で集まった時、目立ちやすくする為。
科の団長を中心とした団結力が、フォークダン スの採点になる。
(ヨウのばか…)
あたしの頬は、きっと…
「林檎顔になってるぜ?」