シンデレラのSweetなお時間
変わりたい、
そう願って動けずにいた
そんな私が初めて踏み出した一歩
頭を下げ言った私に、三人は目を合わせてふっと笑う。
「こちらこそよろしく頼む」
「よろしくね、文乃ちゃん」
「ヘマしたら即クビだけどな」
「……」
冷徹と呼ばれる主任と、オカマさんのハルミさん。無愛想な航さん。
彼らの、背中に続いて
「はいっ…」
私の人生が、きっと大きく動き出す
そんな、今日の日の一歩。