シンデレラのSweetなお時間
撮影前にその手が
大丈夫、自信持て、って
背中をトンと押してくれた
その体温にひどく安心したことを、覚えている。
(って私、それじゃあまるで背中押してってねだってるみたい)
「ま、まぁそれが理由とは限らないんですが…」
何気無い自分の一言に訂正するように言い直したその時、トン…と背中に触れた手
「!」
「大丈夫だ」
「…?」
「安藤なら出来る」
ガウンの布越しの、その手の感触
それは今日も少し冷たくて、でも安心させてくれる。
「自分と、お前を信じた俺を信じろ」
「……」
同時に響くその声は、低く真っ直ぐに突き抜けて
不安定なこの心を、しっかりと支える。
(…信じ、る)
「…はい…」
緊張が、解けていくのがわかる。