【完】お人好しな彼に、恋をしました。
「んー、種梨くんに聞きたいのはやっぱ日本史だよ」
大体テスト前に、勉強以外にすることないじゃんと言うとため息をつく麻桜さん。
な、何なのその反応は。
「なんでもないわ。そもそも琴葉とこういう話出来ないってわかってた」
麻桜の話に首を傾げているうちに種梨くんの家に着いた。
インターホンを押すと、種梨くんが出てきた。
「あ、倉季さん瀬野さんいらっしゃい」
「こんにちは」