アップル☆マジック♪プリンセス
「......ハァ、何で俺まで......」


レイが、背中を思いっきり猫背にしてのそのそと歩いていた。


「ったくレイは......。ホラ、買い物はみんなで行った方が楽しいだろう?」


「そうか......?」


そんな感じで話しているフィルとレイを見ながら笑っているリアンは、背中に冷たい視線を感じた。


周りを見ると、リアンを見ながらひそひそと話している。


「こんにちは」


眼があった婦人に笑って挨拶をすると、慌てたように小走りで逃げて行った。


――――何だ......?


街の人々の様子に、リアンが首を傾げていると。


「リアンさん?」


「え?」


「行きましょう。エルがうるさいですから」


そう言うフィルに頷くと、慌てて3人でエルを追いかけた。
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