アップル☆マジック♪プリンセス
「この髪のせいで、昔から家族からも他人からも厄介者扱いされたよ。魔族じゃねぇって言ってんのに、誰も信じてくれなかった」


そう言って、レイは、リアンの眼を見つめた。


今まで見た事なかった、真剣な表情だった。


「......だから、俺は、噂なんかに惑わされるヤツの気が知れねぇ」


そう言い残すと、レンは速足で部屋を出て行った。


レイが出て行ったドアを見つめていると、エルが隣に立った。


「......エルさん?」


「......きっと、自分も似た目にあったから、『お前は負けるな』って言ってるんじゃないかな、アイツは」


そう言うとエルは、リアンを励ますように肩をポンポンと叩いた。
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