ハッピー☆ウエディング


着いた先は、街の中にたくさん建ってるビルの中の一つだ。


あたしはそのビルの前に立って、上を見上げる。



「たかぁーい・・・何階建てなんだろ・・・」



そして、入り口に視線を移す。


たくさんのサラリーマンがビルに出入りをしている。
みんな忙しそうに、笑っている人なんか一人もいない。



「はぇ~」



驚いて変な言葉になってしまう。


はっ!!


あたしは口が開いたままになっている事に気づき、慌てて辺りを振り返る。


忙しくて、誰もあたしのアホ面を見ている人なんていなかった。
そしてあたしは、気を取り直して、ビルの入り口を目指す。



・・・ゴクリ




いくつもある自動扉の一番端の入り口から、こっそりと中へ入った。


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