LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
あの晩、

柊は何の弁解もしなかったし、

僕も何も聞かなかった。

戻ってきてくれたそれが彼女の答えで、

僕を選んでくれたって事だと思ったから。

二人でビールやら、ワインやらいっぱい開けて酒盛りしながら

やけに愉快に屋台のB級グルメを味わった。

いっぱい酔っていっぱい笑った。

その晩は、

ソファーで二人じゃれあいながら

いつの間にか眠ってしまった。

朝方目を覚ますと、

僕に背中を向けて、ひっそりと彼女が泣いていた。

僕は気がつかないふりをした。


あの日から柊は僕の恋人で、

お互いに大切な存在になれたんだと

僕は思っている……
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