LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
かちゃ…


鍵の開く音がして

「-----あれ?」

そんな声がして

明かりがつく。


「---っきゃっ

 びっくりしたよ!

 もう帰っちゃったかと思った。

 電気ぐらい点ければいいのに。」


ソファーにすわってる僕を見て、

柊は、目を丸くして、言った。


「柊…帰ってきたんだ…」


「帰るわよ、自分の部屋だし。

 それに、うん。

 約束だったよね。

 戻って来るって。


 彗、待たせちゃってごめんね。」


「あ、いい匂い。」

「うんすっかり遅くなっちゃったでしょ?

 彗がお腹すかせてるかなって思って。

 そしたらね、

 帰り近くの神社で露天やってて、

 こんな時期にお祭りって珍しいよね。

 何食べる色々あるの。

 たこ焼きでしょ、おでんに焼きそば、

 鯛やきもあるわよ。

 後ね、ステーキ串初めて見たけど凄くない?

 彗?どうした?」

僕ははしゃぐようにテーブルに戦利品を広げる

柊に抱きついた。


「いいの?

 覚えてる、約束。」


「ん--------------?」

「帰ったら恋人に昇格って!」

そして柊は、あはって笑って言った。

「そうだ。忘れてた。」



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