LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「馬鹿わんこ!」

「はは、久しぶりなそのフレーズ!」


痛みに耐えつつ、

笑いを作ると、

「もぉっ、ホントバカなんだから。」

頬を膨らませた。


「ご機嫌直りましたか?お姫様?」


両手をあげて降参のポーズをとりながら、

近づくと

「彗って、ほんと私の予想の斜め上を行くわよね。」

呆れた顔で、笑い始めた

表情が緩んだのを確認して、



「それって?ほめてる?ほめてる?」

と、べたべたと甘える。


「うん。」

髪に指をさしこんで

くしゃくしゃっとするのは、

柊の愛情表現。

そのまま勢いで押し倒したいとこだけど、

機嫌が直ったところで、話を済ませてしまわないと、

時間がないんだ。

あ~あ残念。



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