LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「二人は、顔だけじゃなくて性格までそっくりなんだよね。」

業兄が面白そうに笑う。


「本当ね。」

くすくすと笑う奈央さん。

「「辞めてくれ。」「辞めてください」」

同時に叫んでしまった俺と親父。


「やっぱりね。」

みんなそんな様子に大爆笑して、


なんなんだ、このドラマの一件落着みたいな、

茶番劇。


「これからヘリで飛行場に移動するから。」

「は?」

「なんだ聞いてなかったのか?

 これから自家用ジェットで、イタリアに飛んで俺たちと親父たちの合同挙式だ。」


待て待て、聞いてない~!!

「ちょっと、こっちにも準備ってものが、

 唐突すぎるだろう。」


「しょうがないだろう?マスコミはすべてシャットアウトしながらも、

 お世話になった人たちを招待するために、

 スケジュールを合わせたら3日後になったんだ。

 大丈夫だ、すべて手配済みだ。」」


「親父、あんたは何処までも勝手なんだ。」


「お前たちが、準備してくれたんだろうが?」


「や、俺は、業兄に一任して……」


業兄~っ


「急に決まったんだ、

 細かいことはメールで送っただろう?

 さっき。」

「携帯忘れたんだよ!

って、

さっきって、遅すぎるだろう連絡がっ」



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