LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「今日、支店周りなんで、先に出るわね。

彗も、いい加減起きて、

BLサンド作ってあるから、

ちゃんと食べてね。

コーヒーだけじゃダメよ?」


まだ、寝ぼけてトロンとしている彗に話しかけた。


「ん~~っ」


彗は、モコりと起き上がると、

私の背中にすがりつく

「柊…」

かぷっ☆

首筋にかぶりつく。

「きゃっ」

ぺちん!!

朝から、無作法モノの頭を叩いた。

「寝ぼけて噛まないでよ。このバカわんこ!」


「寝ぼけてませんよ。

 そうやって、恋人をベッドにおいて平然と出かけようとする

 無情な女にお仕置きしたんです。」

「もうっふざけないでよ!

 それから服着なさい!少なくてもパンツ履いてっ!」


「いいじゃん、

 もう全部見せ合っちゃう仲なんだし」


「だからって、目のやり場に困るでしょ!」


「ははあ、欲情しちゃった?

 朝は男はみんなこうなの。」


「ばか、わんこサイテー!!」


私は、このやりとりから逃れるように、ブーツとコートを抱えて飛び出した。

部屋からはけらけら笑う彗の声が聞こえる。

ああ、もうっ

朝から何やってるのよ私たち…









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