LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
あかりは高校時代からいわゆる弾けた子だった。


童顔だったけど、スタイルが良くて、

何時も周りに男の子を連れ歩いているような子で、

その分女子に敵も多くて、

当時学級委員だった私は、担任からお目付け役に抜擢され、

彼女の苦情受け係だった。


ただ、彼女を知れば知るほど、

裏のない天真爛漫な性格に惹かれ気がつけば親友のようになっていた。


年を重ねて疎遠になった友人が多い中、

あかりとは、相変わらずつながっている。

大清は、あかりの取り巻きのひとりで、

既成事実を作ってあかりをゲットした。

あかりは愛がないというが、十二分に愛されているはずなのだ。

インドに単身赴任になって、あかりもさみしいのかもしれないな。


「あたしのことはいいのよ。

 今日は貴方のことを聴きに来たんだから、

 でも、驚いた、いつの間にあのイケメンと分かれて年してクンに鞍替えしたわけ?」

「人聞き悪いわね、男好きみたいに……」

「なんだかんだ言ってあんたってもてるわよね。

 理屈っぽくて、不器用なのに、

 そういうとこに男は騙されちゃうのかしら。」










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