LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
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レストランを出たところで、

後ろを振り返った。

追いかけてはこないか。

ふう……

まあしゃあないか、

こんなもんだね。

柊のバリアはそんな簡単には壊れない。

少しずつ少しずつ崩していく。

ここまで来るまでだって随分時間がかかった。


やっぱ長期戦かな。

ある意味俺は時間はたっぷりある。

彼女がその気になるのもそう時間はかからないだろう。

少しも不安がないわけじゃない。

けれど、あの責任感の塊のような柊が俺を捨てることは絶対にない。



僕は、あの時、

あいつから柊を勝ち取ったのだから。




。.*.。*.。*。.*。.。*





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